Whale Watching 2020

高知県 宇佐町 2020年8月22~23日
第65回~66回   (高知ホエールウォッチング宇佐 )
出会った生物】 : ニタリクジラ


 今回で高知県宇佐でのホエールウォッチングは2回目。今年もニタリクジラを探しに来た。天気予報はこれまで10日間以上続いていた晴天・猛暑から一転、雨の予報。しかし、初日は陸地でこそ雷を伴う豪雨となったようだが、土佐湾は晴天、2日目も陸地、海上ともに晴天となり天候には恵まれた。ただ今年はクジラがあまり見えていない様子。黒潮蛇行の影響か、海水温が高い影響か、小魚が少ないからなのか。今年は高知名物のカツオも土佐湾に入ってきていないという。
 そのような状況なので、初日は一日ツアーで時間もあるため、通常より少し遠い足摺岬周辺のポイントまで探しに行くという。出港して2時間ぐらい、ようやくニタリクジラを発見。しかし船が近づくとスグに潜ってしまい、なかなか姿を確認できない。しばらく待つが一向に浮上しない。あきらめて次のポイントに向かう途中、船に近いところで、いきなりニタリクジラがフィーディング。あまりに突然の出来事でカメラにはおさめられず。こちらのクジラは少し近寄らせてくれたのでもう少し観察していたかったが、波、風が強くなり帰港することに。
 2日目は半日ツアーに参加。出港して一時間ぐらいでニタリクジラを発見するも浮上せず姿を確認できない。また違うポイントでクジラを発見するも、こちらも潜ったまま、なかなか浮上せず。今年のクジラたちは昨年と少し性格が違うように感じる。山口県で捕鯨が始まりニタリクジラを年180頭あまり捕獲している影響もあるか。今回は2日間ともニタリクジラに会うことはできたが、少し物足りないウォッチングとなった。

昨年に引き続き2回目の参加。初日はクジラ一日ツアー。午前8時半過ぎに出港して、夕方6時まで クジラを探す、クジラ好きが集まるツアー。昨年はクジラのフィーディング、スパイホップ等最高のシーンに遭遇。今年も期待大。

初日に乗船した「星海丸」。天候が心配されたものの海上は晴天、視界も良好。

国の天然記念物「メランジュ」を右手に見ながら出港。この「メランジュ」は自然にできた洞窟で海上からでないと観察できない。

今回のウォッチングでずっと観察することができた「トビウオ」数分に一度は飛び立つ姿が確認できた。大きいトビウオは、200m~300mの大ジャンプをするものもいた。また数十匹が一斉に飛び立つシーンもあった。

初日は午前中に一頭確認したが、ほとんど浮上せず写真は撮れなかった。午後になりようやくニタリクジラの姿を写真におさめる。出港して5時間以上、足摺岬の近くまできた。でもすぐに潜ってしまいその後姿を確認できず。

足摺岬のポイントから、しばらく東に進んでいる最中、突然ニタリクジラのフィーディングに遭遇。その後、この日初めてクジラに接近。クジラの姿もよく見えた。

こちらのクジラは背ビレが少し傷ついているのが特徴的。再度浮上するのを待っていたかったが、波と風が強くなり帰港することに。

アカエリヒレアシシギ 羅臼町のホエールウォッチングではよく見かける海鳥ですが、高知県では珍しいそうです。

途中帰港となったもののさすが一日ツアー。早朝に出発して、夕暮れまでクジラを探します。初日は数頭のニタリクジラを発見したものの、なかなか近づくことができず、近づけたのは一回だけだった。

2日目は「航介丸」に乗船。半日コースなので、一般のお客さんと乗船。昨日はクジラ好きの方が集まっていたので、会話等も専門的だったが今回は初心者が多く穏やかな雰囲気。

 宇佐漁港を出てすぐの灯台に2羽のトビが住み着いていた。

2日目は晴天。気温も上昇してかなり暑い。熱中症に気をつけながら、クジラを探す。

最初に見つけたクジラはなかなか浮上せず、姿を見失ったが2回目のクジラはしっかりと確認できた。

こちらのクジラは少し汚れているような体の色が特徴的。昨日の背ビレが傷ついたクジラもそうだが、一頭一頭特徴がある。

水中に潜ったまま数十分。なかなか浮上しない。泳いでいる様子もなく水中でずっと留まっている。ただいつの間にか姿を消し、息継ぎの際はかなり遠くで浮上するなどを繰り返しなかなか近づけない。それにしても海がきれいでクジラの姿がしっかりと確認できた。途中イワシの群れも船のそばを通過したがそれも確認することができた。

今回のウォッチングはクジラはいるものの、警戒されてなかなか近づけなくもどかしいものとなった。またミズナギドリも魚が少ないせいか少ない印象だった。写真は最も集まった時。

 

 

北海道 羅臼町 2020年6月27~29日
第61回~64回   (知床ネイチャークルーズ )
出会った生物】 : シャチ、ミンククジラ、イシイルカ


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年初めてのホエールウォッチング。羅臼町も例年に比べ1カ月以上遅れての参加となった。この時期に来るのは初めてだし、前日まで一週間以上シャチの姿が確認されていないようで不安が増大。
 初日27日は前日から降り続く雨が止まず船は一日欠航となった。2日目も午前中は雨。出航はできたものの、雨、風の影響で視界が悪く、なかなか生き物の姿を確認できない。午後になり雨は止んだものの、午前中とあまり変わらない空模様。期待せずに出発したが、港を出て5分足らずでイシイルカを発見。午前中の苦戦が嘘のよう。しばらくするとクルーの方よりシャチ発見情報。散らばっているものの全部で15頭ぐらいおり、いろいろな動きを観察。幸運なことにここ数日発見されていなかったシャチに遭遇できた。
 3日目は曇っているものの波は穏やか。出航して5分、散らばっているものの20頭ぐらいのシャチを発見。どうやら出航前からシャチを発見していた様子。午後は今回初めての晴れ間が覗いたものの風が強くなり、白波が目立つようになってきたが、波の中で午前中とは違うシャチの群れに遭遇。初めはバラバラに泳いでいたものの徐々に集まってきて、途中大きな集団となった。また今回初めての晴れとなり海も青くなった。
 今回のウォッチングでは、前半天気は最悪であったが後半にかけ天候も回復。例年に比べてクジラ類の数、種類は少なかったものの、無事シャチに遭遇できた。また時期の関係からか、ミズナギドリの姿がほとんど見られなかったが、コアホウドリをはじめ、普段見ない鳥が多くいた印象だった。


今年お披露目された、知床ネイチャークルーズの新造船「EverGreen38」。船体が黒くてかっこいい。5枚のスクリューにより揺れが少ないとのこと。


初日は雨・風のため終日欠航。2日目も午前中は雨。なんとか出航したものの、視界が悪く、ちらっとミンククジラが見えたのと帰港間際にイシイルカが見えた程度だった。


今回のウォッチング通して多く見ることができた、コアホウドリ。翼を広げると2m以上の大きさ。羅臼にこの鳥が来るのは非常に珍しいとのこと。


2日目の午後、出港して5分足らずでイシイルカに遭遇。午前中あれだけ探したのにこんなに早く見つかるとは不思議です。白黒のボディはシャチのよう。羅臼の町がこんなに近くに見えます。


天候もだいぶ安定し、午前中に視界が悪かった海域でシャチを発見。散らばっていたものの多くのシャチがいた。バックの知床連山に雲がかかり幻想的な雰囲気になった。


シャチたちはじゃれ合うようにいろいろな動きをしていた。


3日目午前中は、出港して5分経たないうちにシャチに遭遇。出港前に陸からシャチを発見していた模様。バックの羅臼の町がはっきりわかる、陸から数百メートルの近い距離での遭遇。


一列に並んで泳ぐシャチの群れ。見回すと数多くのシャチたちが泳いでいる。羅臼町の街から数百メートルの距離にこれだけのシャチが集結しているのはすごい。


シャチの背泳ぎ。シャチたちはいろいろな動きを見せ、中には海藻をおなかに乗せて遊んでいるシャチもいました。


みんなしっかりと泳いでいるのに、一頭だけ背泳ぎ。


尾ビレを海面に叩きつけ、遊んでいる?それとも、我々観光船を威嚇しているか。


大きなオスの登場、背ビレは2m以上にもなる。やっぱり雄のシャチはかっこいい。


3日目の午後はまた波・風が出てきて白波も目立つようになってきた。ただ天候は回復し今回初めての晴れ間が覗いたため、海の色もどんどん青く。そんな中、波間にシャチを発見。


最初はバラバラに泳いでいたシャチたちも次第に集結しだし、荒波の中をどんどん進んで行く。


離れて泳いでいたオスシャチも合流。


コアホウドリとともにこのウォッチングで多くみることができた、フルマカモメ。今回はミズナギドリが少なかったが、その他クロアシアホウドリなどいろいろな種類の鳥を観察することができた。


最終日の午後、帰港するときに初めて知床連山が顔を出した。
今回のウォッチングは最初は雨と風のため最悪3日間乗船すらできないことを覚悟したものの、だんだん天候も回復、今まで見られていなかったシャチにも遭遇でき幸運な結果となった。

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